ラミネートベニア（ラミネートセラミック）とは、ご自身の歯の表面をごく薄く削り、歯の色をした薄いセラミックのプレートを貼り付ける方法です。

簡単に言えば、付け爪を貼り付けてご自身の爪をきれいに見せるのと同じイメージです。付け爪がセラミックのプレート、ご自身の爪がご自身の歯に置き換えていただければ、わかりやすいと思います。歯を削る量は、ご自身の歯の表面の0.5～0.7mmでエナメル質の範囲内となります。この治療法は、2～3回で終了でき、たいへん美しく自然に仕上がるので、芸能人やモデルの方も利用する治療方法です。

ラミネートベニアによって、ご自身の歯を白く美しくできるだけでなく、歯のすき間を埋めたり、歯の形や歯並びを変えることもでき、適応範囲も多いのが特徴です。
すなわち「プチ矯正」として利用することも多い治療法です。

ラミネートベニア（ラミネートセラミック）とは、ご自身の歯の表面をごく薄く削り、歯の色をした薄いセラミックのプレートを貼り付ける方法です。

患者さんの主訴や希望をお聞きします。ラミネートベニア（ラミネートセラミック）の適応かどうか、また他の治療方法との比較検討をします。レントゲン撮影や写真撮影などを行います。
また歯の色見本（シェードガイド）でご希望の色を決めたり、最終の歯の形を決めます。

麻酔をしてご自身の歯の表面をごく薄く削ります。麻酔をしますので、削るときに痛みを感じることはありません。歯を削った後、歯の型をとります。最終の歯ができあがるまでの間、暫定の仮歯をお作りいたします。

歯科技工士との入念な打ち合わせをして、自然で美しいラミネートベニアを製作いたします。製作期間は1週間程度です。

歯科技工士が製作したラミネートベニアを、特殊なライトを照射して、専用の接着セメント剤で固めて、歯に貼り付けて接着させます。

また接着後も経過予後の確認のため、1～2回ほどの受診が必要な場合があります。

上前歯が、むし歯で切端が欠けてしまったとのことで当院へ来院されました。精査すると虫歯もあり、また患者さんから変色しない素材での修復を希望されましたので、欠けてしまった歯を、ラミネートべニアにて治療しました。とてもきれいになったと喜んでいただけました。

歯の色が変色しており、その上歯の表面に凸凹があり、きれいになりたいとの希望で、当院に来院されました。精査すると他医院にて修復したＣＲ（レジン）の変色が認められ、上前歯３本をラミネートベニアにて治療しました。色もきれいになり、また表面もスベスベになったと、満足していただきました。

上顎中切歯の正中離解（上顎真ん中の前歯の間の空隙）の審美障害がとても気になるとのことで当院へ来院されました。精査すると空隙は1.5ｍｍ程度ありました。セラミッククラウンによる修復方法より、ラミネートベニアによる修復方法の方が、歯の切削量が少なく済むため、前画の２本をラミネートベニアにて、治療をしました。念願の歯並びになったと、とても喜んでいただきました。

上顎側切歯の矮小歯（生まれつき真ん中から２番目の歯が小さい先天異常）の審美障害がとても気になるとのことで当院へ来院されました。精査すると隣の歯との隙間と歯自体の形態異常が認められました。ラミネートベニアにて、空隙を治しつつ、歯の形態異常も同時に直す治療をしました。とても自然な歯になったと、とても喜んでいただきました。

テトラサイクリン抗生物質の副作用で、生まれつき歯の色が濃く、今までずっと悩んでおられて、きれいになりたいとのことで、当院へ来院されました。精査すると、歯の色が茶褐色に変色している審美障害が認められ、変色の度合いも大きく、ホワイトニングでは無理と判断し、上前歯の６本をラミネートベニアにて治療しました。見た目もとてもよくなり、大きな口をあけて笑えると、喜んでいただけました。