薬による前歯の変色

治療の特徴
歯の形成期(永久歯ができあがる過程)において、長期間抗生物質などを服用したり、熱性疾患などを経験すると、歯の表面が形成不全と呼ばれる状態になり、色調に変化をきたすことがあります。
テトラサイクリン抗生物質を歯の形成期(永久歯ができあがる過程)において、長期間服用すると、歯の表面が形成不全と呼ばれる状態になり、色調に変化をきたすことがあります。これをテトラサイクリン症と呼ばれ、歯一本だけでなくほとんどの永久歯に同じ色調の変化がみられます。
歯の根元(歯茎に近い部分)がグレーから茶褐色に変色し、しま模様になるのが特徴です。
軽度の場合はホワイトニングによって改善できる時もありますが、重症の場合には歯を削ってかぶせる治療が一般的です。
治療方法
症例写真
症例1
生まれつき歯の色が濃い方(テトラサイクリン抗生物質の副作用)で、見た目が悪いという審美障害があり、きれいになりたいとのことで、当院へ来院されました。
歯の色がグレーから茶褐色に変色しており、ホワイトニングでは無理と判断し、上前歯の6本をラミネートベニアにて治療しました。
大きな口をあけて笑えると、喜んでいただけました。

術前写真
術後写真
症例2
生まれつき歯の色が褐色でしま模様があり、目立たないようにする方法はないかと相談され、当院へ来院されました。
しま模様は多少残ると思われるが、ホワイトニングでもかなり改善できる可能性があると判断し、上下前歯の12本をホワイトニングにて治療しました。
多少しま模様は残ったものの全体としてはとてもきれいになったと喜んでいただけました。

術前写真
術後写真
症例3
生まれつき歯の色が茶褐色でしま模様もあり、改善できる方法はないのかとのことで、当院へ来院されました。
しま模様は多少残ると思われるが、ホワイトニングでもかなり改善できると判断し、上前歯の6本をホワイトニングにて治療しました。私の予想以上に改善できました。
とてもきれいになったと大満足していただきました。

術前写真
術後写真